靴屋さんの最近のコマーシャシャルからみる本物のアナログ銀塩写真への考察 

最近のTVコマーシャルでクライアントがABCマートのCMですがアナログレコードだったり、真空管のアンプ、またフィルムカメラで今どきのデジタルカメラではなくフィルムを際立たせるというコマーシャルです。最後にカメラの中に入っていたのがポジフィルムだったんだよ!というこだわりの靴という所がコンセプトのようです。





ABC マ−トCMより

ポジフィルムが減少する中、写真に携わる者が共有している10年以上前にKodak富士フィルムもポジ用の印画紙の製造を止めてしまっているということです。


たまに、フィルムカメラ銀塩写真)派と自己主張する方から電話がかかってきて、まったくとんちんかんな内容の質問です。お宅のプリンターは銀塩をやっているようだけど、ポジはプリント出来ないのか?というものだったり、今はお任せっきりで現像を出すとプリントまでやってくれる云々クラブという団体の説明です。


これらポジフィルム撮りはデジタルの仮想データに変換して成立していて純粋にアナログプリントではないと言う根本を理解していないようで、高額のフィルムカメラを使っている高齢者が相当数いるようなのです。好意的誤解としてスルーしているのか、主催者が理解出来るまで説明していないのか?当方の知るところでありませんが、


前段のTVコーマーシャルでのこだわりは良いのです。またフィルムは歌にも沢山テーマとして使われてビートルズのメンバーも歌っています。ポジフィルムをマウントに入れてキャビンやKodakのスライドプロジェクターで大きくして見る米国のかってあった写真文化を楽しむものです。同じ趣味の日本人は現在絶滅危惧種のようです。


写真業界で以前あった0円プリント時代の非常にコントラストが付く現像液の会社も消滅し、異常にコントラストが付く現像液と機械もカタログから無くなりました。
現在のネガカラーは、デジタル時代にふさわしく?コントラストが結構つきますので、ポジフィルム好きにも満足いけると思います。またフィルムを選びましたら、彩度が強い派手好みの方も試してみてはいかがでしょうか?ネガカラーフィルムから in→out まで一貫した銀塩処理になるという事になります。


日進月歩様々な変化がある中、純正にこだわっているとアナログ印画紙+アナログ銀塩写真をフィルムメーカーが既に維持していないというのが現実世界です。