ー富士フィルムCA 印画紙とデジタル印画紙の違いにつきましてー

突然の電話で様々な方々から、富士フィルムはアナログ印画紙を販売していないとか、何処の誰かを名乗らず、もしもフジ純正にこだわっているのであれば、ウィキペディアの純正をご一読下さい。そしてフジ系のミニラボマシンで現在銀塩写真をプリントしている処を知りませんので、ご存知であればお教え下さい.
Web上ではデジタル印画紙の宣伝広告みたいな文章が並び形容詞ばかりで、具体的なイメージが伝わってきませんし気持ちに響いてきません。

銀塩写真プリンターであるQSS23型は富士フィルムCAというアナログ印画紙を品番は変わりますが25年くらいづっと使っています。デジタル印画紙が増えたのが2000年以降なのでそれまでは、デジタル機も当然アナログ印画紙を使っていました。現在もそのような写真店があるかと思います。2000年当時もフジフィルムではプロペーパーという価格の高い印画紙で黒の締まりの良い印画紙がありました。現在もあります。

写真館で使う微粒面の印画紙やその他、属にプロペーパーとして印画紙の面質が各種あります。フジフィルムのCAという当店で使っている印画紙は製品のラインナップの中ではアナログ印画紙になります。

それでは本筋のアナログ印画紙とデジタル印画紙の違いですが、そもそも試しに焼いた事以外デジタル印画紙をアナログの銀塩写真のプリンター使いがデジタル印画紙を語るのか?と思われるかも知れませんが、須らく知識がなければ良い選択が出来ませんので、問屋さん程度の受け売りの説明をします。

従来のアナログ印画紙が原点とするとアナログ銀塩写真プリンターの製造中止になった15年前当たりからデジタル印画紙化が進む訳です。紆余曲折がありながら露光方式もMLVAとかありつつもレーザー方式になっております。

アナログの銀塩写真はフィルムにハロゲンランプで印画紙に照射する為、露光秒数も変えられるし、レーザー光よりもパワフルなんです。ですから基準となる印画紙の感度も低い訳です。この辺りで、デジタルのレーザー光の特徴が予想出来ると思います。結婚式の晴れ着の白飛びせず黒がしまる印画紙を切望する事になります。

レーザー用印画紙であるFuji EBII for Laser QL DGLとアナログ印画紙の何処がどのように違うのか?という事が知りたいと思います。

言い方を変えるとダイナミックレンジが広い印画紙でアナログ印画紙よりも1〜2割程度印画紙感度が高いのがデジタル印画紙という事になります。
以前銀塩写真プリンターでデジタル印画紙を使っているお店のQSS26型のプリントをお客様が持ってこられ、当店でQSS23型で同じネガを使って焼き比較した処プリントの色の濃さに違いがありアナログプリントとデジタルプリントの違いを目の当たりにしました。

銀塩写真も俗にいうデジタル銀塩プリントも薬品を使い化学処理を工程上します。フィルム・プリント処理薬品が1日〜7日の定量を処理しなかったら薬品が弱ります。アナログもデジタルも実は薬品の状態と管理が大切でコンストを定期的にやり、可能であれば外部検査している所が信頼感がある筈です。フィルムにも印画紙に直接影響を与えるからです。

結論といたしまして

・デジタル印画紙はアナログ印画紙と比べ1〜2割程度感度が高い
・デジタル印画紙はハロゲンランプを使ったアナログ印画紙に比べレーザー光が弱いためダイナミックレンジが広い印画紙になっている。
・白飛びや黒の締まりを考えるとレーザープリンター用に開発されたレーザー印画紙が、レーザーらしいプリントに仕上がる。

以上がその違いになります。印画紙も適材適所という事になります。