フィルムを176年の伝統的方法で銀塩写真にするという事とは

フィルムをデジタルデータでプリントするデジ機とアナログの銀塩写真では、どこが違うでしょうか?
・今あるフィルムは昼光色であり、フィルムには色温度が5500ケルビンと決まっていて、タングステンタイプは3200ケルビンとなっています。
 撮影条件の空気感を表現できる媒体だと言う事です。まず使用するフィルムがどのタイプかを確認して使う事。

・フィルムはルーペなどでよく見ると、銀塩写真プリントには粒子が見えるものである。ピントが合っていると粒子が確認できます。

・印画紙で調整が可能ですが、デジタルプリントの様にコントラストがキツくアナログプリントは派手ではない。
B&Wのフィルムもネガの状態で眠いネガ(薄い露光不足気味)濃いネガ(露光過多ネガ)を印画紙の1〜5の印画紙で調整して焼くものでしたが、印画紙サイズ毎にそれぞれの印画紙号数を揃えるというのも、大変な事なので、多階調印画紙(マルチグレイドペーパー)に時代の流れができていましたが、富士フイルムは多階調印画紙の製造中止を発表しました。ネガカラーも、国内2社があった頃は、様々なコントラストの強い印画紙もありましたが、現在それに変わるのはデジタル用印画紙ではないでしょうか?ウチでは、二十八年前からフジのアナログ印画紙を使い続けております。

・一般的な銀塩写真とデジプリとの比較では、フジ・ノーリツ両社共に植物の緑がデジプリでは緑が新緑の様に派手な緑になる。
らは、銘柄・感度・種類を豊富に販売しておりましたが、残念ながら此処数年で減少著しい状態です。フィルムは感度が低いと微粒子で、感度が高いのは、粒子が粗い傾向がありました。フィルムの3層の乳剤(一部4層)は分光性能と言ってバランスよく調整されています。その為デジプリの様に、いつも新緑の様に若葉色の様には、ならない事が多いです。

・無彩色も銀塩写真とデジプリとの比較では、フジ・ノーリツ両社共にデジプリではトーンが派手になる。
アナログ印画紙は、バランス良く調整され二千年以前は、印画紙といえば、アナログ印画紙でした。只プロペーパーという、コントラストの高い印画紙の需要がなかったわけではありません。結婚式場の、白黒のはっきりしたシーンでは、使われ印画紙の表面も、微粒面・無光沢と沢山種類があります。

銀塩写真はフィルムが静電気などで付着する埃が、ゴミ焼きとしてプリントしてしまう事がある。デジ機はアプリで除去する為ほとんどプリントに現れない。
・2000年以前は、プリントショップでは、ゴミ焼きの再プリントが面倒な作業だった。今ではアナログプリントの証拠?
フィルムをデジ焼きした時のスキャナーとデータのメカニカルな関係はそこだけを特集した方が良さそうです。