コントロールストリップをリアルにプリントしてみた

あまり聞き慣れない名前ですが、コンスト(コンストリールストリップ)といいます。銀塩写真はフィルムと化け学の薬液で、フィルムも、印画紙もその化学反応で作られ写真が出来ています。そうしますと、フィルム処理およびペーパー処理のいずれかが悪ければ、最終的な製品であるカラープリントの品質にも影響が現れます。フィルムも印画紙も日々の処理量で、ばらつきが出てきます。薬液の状態も安定しているかどうかのチェックをする為のテストピースの事です。

詳しくは同業者が見るメーカーサイトが以下になります。

http://www.grace-mpm.com/sien/common/quality/control/contorol.shtml

この3種類のコンストはあまり見かけないものです。元々コンストネガは検査機器で検査をして確認して、データをチェックするものです。しかしそれをプリントしたらどうなるかをギリギリ現像機の限界まで、挑戦してプリントしてみました。一番上は印画紙のコンストで真中がコストのネガです。その下がコンストのネガをプリントして焼いたものです。プリントの反射原稿とフィルムの透過原稿を同時にスキャナーでスキャニングしましたので、コントロールストリップネガが黒ずんでいます。実際は通常のフジカラーのコンストの色をしています。ネガにはCN-16とC-41と焼き込まれております。名称はフジカラーとKodakで違っていますが、試験をするフィルムは共通しています。こちらを見たら、昔から純正にこだわっているというハイアマチュアがおりますが、再考してみたら良いかと思います。メーカーは『純正』という旨いコピーを考えたものです。23年間FUJIFILMのコントロールストリップしか使った事がありません。
以下がKodakの情報です。販売も銀一さんになり、変遷したものです。
http://wwwjp.kodak.com/JP/plugins/acrobat/ja/corp/news/2013/20130523.pdf

コンスト印画紙は、FUJIFILM製で、ずっと変わっておりません。

単独ではそれぞれWebでも見かけるかも知れませんがネガマスクを置く台(トリミングネガマスク本体)が83mm×83mmの穴に6×9サイズのネガマスクを置きます。ギリギリ限界で焼けるのが82mmなので、コントロールストリップネガ自体もっと長いものなので、最大焼けたとしてもここ止まりです。


透過原稿で撮影していないのではないのでネガは黒ずんで見えます。


コントロールストリップのネガを銀塩写真でプリントしたものです。

印画紙用の現像液のコンディションを診る為の印画紙用のコントロールストリップです。

コンスト印画紙・コントロールストリップネガ・コントロールストリップを焼いたネガ

コントロールストリップネガをスキャニングしてみたネガとプリントが一致しているというのが重要です。


コントロールストリップでテストをしているラボも激減しているという事と、ネガが如何に重要かという事なのです。それはプリントは何とかなってもネガに記録された情報は取り返しがつかない。ということです。Web上の質問箱に記載されていることを、鵜呑みにしないという事も重要です。
世界的にアナログが音楽なので流行っております。ブームが来ています。月1と言わず、フィルムを、もっと使ってもらいませんとメーカーは営利目的ですから、、、