ブローニーフィルムのあれこれ

ブローニーの色々なメーカーのネガカラーを現像していて気がつくのは、日本のメーカーのものがいい。国産が良い。フィルムの写りの話しではなく、裏紙(リーダーペーパー)の質、使われているテープ、剥がれやすさ、使われているテープの性能、剥がれやすさが群を抜いている。
その昔は、撮影済みフィルムはフィルもについているテープをぺろりと舐めて止めていました。
撮影済みに貼る紙テープですが折ってあり開いてそのまま使えるように改良しました。

フジが10年くらい前かな、現在のものに改良しました。暗室作業では、手の感覚だけで、神経を使って作業しますので、ありがたいと思いました。よくぞやってくれた。と感動しました。
上から、ILFORD,KODAK,FUJIFILMのフィルムを止めているテープです。

KODAK,ILFORD,は全く変わってないと思います。
しかし、この富士フィルムの改良は、暗黒での作業で、無駄な力をかけず、フィルムに誤ってダメージを与える事もなく作業ができます。
また、空リールの中心に簡単に抜けない加工をしております。フィルムの裏紙と空リール(スプールという言い方もします)は1mm弱の遊びがありますので、センターを取る事は重要だと思っております。
上がKODAKで中心に突起があるのが、FUJIfilmのリールでフジの裏紙の中央には穴の加工が施してあります。

フジフィルムの裏紙の品質が、他メーカーと比較して、丈夫でいいのです。

フィルムを止めているテープもフジは良いテープを使っております。画像を見ただけでは品質まで分らないと思いますが、海外メーカーのものは撮影専門に売られているパーマセルのような強力なテープでとめています。(日本では和紙テープ?と言われているものだとおもいます。)

そのテープはフィルムに糊のカスの様なものを残します。この付着物がついたまま現像液に入るのが、私はたまらなく嫌です。黒っぽい部分がテープのあとです。このテープは付けたまま流す所もありますし、また鋏でカットする所もあります。暗黒での鋏の使用はできるかぎりさけたいです。


富士のフィルムはその様な事はありません。捨てるものだから関係ないというメーカー側の声が聞こえてきますが、実際現場でやれば納得する筈です。