続 ブローニーフィルムの仲間のActive Filmをレンズで銀塩写真を焼く場合

ActiveFilm専属カメラマンがインドネシアから帰国間もない頃に、撮影したものです。以前私の撮影した銀塩写真を見て驚きました。この不思議な雰囲気の場所に興味を持ち撮影しました。特に撤退したマーケットの中のフクロウとのギャップがいいと撮影に出かけました。背景の豆腐屋さんを生かしたいというテーマです。少し話が長くなりますが、ご主人が倒れられ、女手一つで、奥さんが豆腐屋さんを切り盛りされていました。しかし昨年お店を閉められました。ここの豆腐が旨いと、遠くから自転車で買いに行くとお客様からも紹介されましたが、撤退されておばちゃんの笑顔が見れなくてとても残念です。
前回の青いプリントを補正した処からの説明になります。色温度の事は、Wikiででも調べて下さい。色温度計(カラーメーター)で計測しますと、色温度で表示されますが、高い山や青空は色温度が高く撮影すると、青みを帯びます。それに対して低くなると、アンバーになります。色温度は、理論もさることながら、補正する場合は適材適色と言いますか?フィルムのアルゴリズムに因りますので、どこまでという匙加減の難しさがあります。

ドイツのAgfaが元気だった頃のXRG400はKodakや国産フィルムのアルゴリズムに近い形で、補正してプリントしていました。なぜならダイエーで1本100円で安売りしていましたので、色補正をして国産並みのクオリティで仕上げなければいけない訳です。下手をしますと、クレームの火種になります。

時代が変わり、再建後のAGFAのXRGの中身がフジフィルムであっても、一部のトイカメラ業界では、昔を懐かしむようなビビッドなオレンジ色に補正しているようです。色って本当に奥深いですね。

プリントの濃度を中心に見てゆきましょう何ともフクロウが明るすぎるようです。濃度を上げて、濃くしてゆきます。

まだ明るすぎるようなので、更に濃度を上げてゆきます。

濃度を上げますとフクロウの羽根の艶が出てきます。眼の輝きが若干落ちてきます。前回と同じフクロウですが、毛並み(羽根並み?)が随分良く見えます。

そこで、少しだけ明るくして、バランスを整えます。背景の豆腐屋さんが暗くなりますが、その分雰囲気は出ている感じです。
このような微調整は、焼き手が1つのキーでそのパーセンテージの調整ができるようになっています。Activestudioはスタジオなので、昔のミニラボのような、大きめのキー変化率ではなく微調整ができるように設定し使っています。これは濃度だけではなく、色の補正も同様の影響を与えます。