ブローニーフィルムの仲間であるActive Filmをレンズで銀塩写真で焼く場合の手順

このフクロウを撮影したのは、インドネシアにいっていて日本に先月帰国しましたActivefilm専属カメラマンが撮影したフィルムです。
このパーフォレーションプリントとも呼ばれているプリントの場合、パーフォレーションから光が入りますので、相当青くなります。この青い色を抜く為に、黄色を加えシアンを抜きます。パーフォレーションを含め平面スキャナーでネガの周辺をたとえマスキングして取り込んだとしてもその画像は、強度の青被りが起きます。フォトショップの自動の色調調整のレベルでは補正出来ません。要するにそのくらいに青くなります。個別の事なので詳しく説明しませんが、青をとるように補正します。冬の早朝の光線なので、斜めに朝陽が差し込んでいます。

次に青を引いて、濃度の調整をします。彼の撮影しているとき私も横におりましたので、撮影のテーマを知っています。フクロウをこの通路に移動して撮影しておりました。そこでプリントをする場合、撮影者のテーマを読み取り、プリントにそのテーマを反映させます。逆光線の中で、人工光線を使わずフクロウの表情を出したいというものです。レンズも標準レンズです。このプリントではフクロウの表情が黒くつぶれてしまっています。

こちらでも、フクロウの表情が、明瞭ではないようです。青をすこし残しています。

微妙にフクロウの表情を出そうと、全体が濃度不足になります。なかなかテーマどおりにはストレートには焼けません。日だまりの所が白飛びしています。フクロウの表情は分ります。目元の黒い部分まで分ります。

フクロウの表情は、いい感じで出てきました。

フクロウ以外、画面下1/3が全体的に飛んでしまいます。波板の感じがリアリティがない感じがします。

画面全体の締まりとフクロウの表情が確認出来るのはこの辺りでしょうか。銀塩写真を納得出来るプリントに完成させるという場合、特にブローニーという中判フィルムは、35mmのようにDXコードで管理ができませんので難しいのです。

同時プリントという依頼があっても、0からのスタートで撮影者の色調の好みとか、濃度の好みとか色々ありますので、コミニュケーションが大切なんです。基本、同時プリントで、プリントを確認し、自身の印象色に合っているか確認し、更に次の作品としてのステージに進んでゆく事が、良いのかなと思います。
そもそも、ラボに依る現像の癖があったり、薬液管理とコンストを定期的にとって管理をしているのかどうかと言う事が前提になります。