リユースしたくてもリユースが難しい遮光紙とは

ご存知のロモフィルムの遮光紙は紙製です。FUJIFILMの遮光紙は合成紙でできています。しかも周辺の特許もあります。色々な意味で秀逸です。フィルムを止めている軟粘着テープにはバーコードが印字されていますので、どの種類のフィルムかが、赤外線光で読み取ることができます。
バーコードとフィルムの名称が分かるようになっております。しかもテープの粘着力がいい感じで、製品化しております。

遮光紙自体が、合成紙ですから、それに合わせた粘着力になっていますので、テープ自体も合成紙です。直ぐに再利用するのであれば、1回くらい再利用ができました。

その昔は、永く遮光紙の紙の時代が続くのですが、画期的な合成紙の時代になりActive Filmのようにアップサイクルでソーシャルなフィルムまで登場するようになりました。国産の製紙会社でも特種東海製紙さんのように、技術のある会社はあります。遮光紙も製造しております。現場の技術者は、紙と合成紙を比較した場合、黒密度が合成紙の方が上であり、合成紙にゆき着いたのも必然なのでしょう。


フィルムの暗室作業では自前の暗視スコープでヘッドギアのついたものでフリーハンドで作業をしております。理由は画像のようなメーカーの遮光紙が紙製でフィルムを剥がしてそのままもしも流したならば、紙粉が現像機内に回り考えただけでもぞっとします。現像枡の清掃・液中ラック×7個分解・復元・点検・乾燥ラックを分解して点検・組み立てたとしましたら、手慣れた業者さんを呼んでも一日仕事でしょうね。10時間でも?十萬円はかかるでしょう?


きわどくフィルムを切断するには、赤外線スコープで確認しながら作業するしかありません。フィルムに傷を付けてもいけませんし。

赤外線の暗視スコープが万能という事ではありません。FUJIFILMの印画紙には、明室交換のタイプと暗室装填のタイプがあります。只、暗室装填の時に暗視スコープを使いますと、赤外線で印画紙が以下のように青く被ります。しかし、ActiveFilmを装填する場合は、暗視スコープのメリットが最大級に活用出来ます。