ビネガーシンドロームが新聞の記事になりました。結論はデジタルで救済している。

科学は万能ではないし、様々なシンドローム的な事がこれからも起る事がある。ということです。酸性紙で本がぼろぼろになるという問題が新聞に取り上げられた事もありました。そして中性紙にするという動きになりました。銀塩写真はガラス乾板やフィルムのベースがセルロイドの時代があり、いまはPET樹脂だし今後も素材が変わる可能性もあるでしょう、どんな安定した素材に変わるかはかは分かりません。過去の出来事を語って物議を起こす事は、本意ではないので、言いませんが、同じネガカラーフィルムでも保管の仕方で随分変わる事もあります。撮影したらプリントで良い物を残しておいた方がいいという事です。ネガはプリントをする為のモノです。たまには風を通す事が大事です。東日本大震災でかろうじて残ったのは、銀塩写真や銀写真です。プリントが残りデジタル技術で救済された事実を記憶し、忘れてはいけないと思っています。

現在の最先端の技術で救済するとき、やはり、デジタルでスキャニングしてデジタル化して救済しているという事です。しかしCDやDVDに記録して残したばあい25年位で劣化が進むと研究者は言っています。再生が出来なくなったりすることがある。またいつまでもその当時のソフトがあるかどうかが分からない。依って、何年かに一度は更新するのが良い。という事になります。また複数の保存方法を検討すべきという事にもなります。

白黒の暗室経験者は、水洗の重要さはご存知だと思います。古い写真がセピアに好むと好まざるとになってしまう原因のほとんどのは残留ハイポの仕業です。兎に角徹底して水洗しなければいけません。印画紙やフィルムの素材が変わったとしても、水の大切さを、嫌という程感じています。

その点、私は、水を使わない(水に結構な濃度の薬品を混ぜて使うタイプ)フィルム現像機や、ペーパープロセッサーを22年間使った事がありません。せいぜい、10Lの水にケミカルリンスとよばれる薬品を100cc程度です。当然濃度のことはありますが、昔からのケミカルリンス程度です。

短時間で処理をするデジタル銀写真のプロセッサー機は、使った事などありません。しかし何故短時間かと言うと、現像温度を上げたり、水洗の処理を、薬品により短縮させています。

前々回の写真薬品の話が分かりずらかったようで、中外写真薬品の薬品をKonicaが採用していたということです。22年前にプロラボに薬品の相談をした時に中外を紹介されました。その経緯は以前このBLOGに書きました。