お客様に会えて嬉しかった事

同時プリント2本お預かりしましたお客様はネット利用して下さる新潟の方でした。すらっと背の高いお客様です。初めまして!嬉しいですね!!!!
出来上がりの写真をお渡しするときに、まだ試作中の銀塩魂CAPをプレゼントさせて頂きました。
更に前ですが、Ferania Solaris FGPLUS iso100というのが、一括6本の富士フィルムの中にまぎれて入っていました。
Webでの情報ですと旧AGFAoemのiso100フィルムのようです。

一九さんでのプリントは機械まかせで自動で判定してプリントしている訳ではなく、DXコードデータでフィルムを種類毎にユーザーチャンネルとしてカラーバランスを作り安定したプリントができるように品質管理しております。

見る人の感性も10人10色で好みがありますから、そこは難しいいのですが、
フィルムの持っている特徴もありますので、そこは数を沢山見なければ、理解されるのは、なかなか難儀です。

こんな時代だからなのか、先日期限切れのフィルムが20本弱、お客様のご紹介で作業させて頂きました。フィルムのカブリが酷く、DXコードが読めず、スキャナーの限界を超えますと、一九さんがスルーします。8年前の2本がNGでした。(現k&m社製フィルム)その他はF社ですべて焼けました。品質の違いが今回も出ました。
被写体の小学生が写真の後半では今時の高校生ですから、時の流れを一気に感じます。

そこで未現像フィルムの管理方法ですが、長期間現像しないでほったらかしにして現像をしない場合でもフィルムもケースに入れて保存したほうがよく、放っておくのであれば、乳白色か黒のフィルムケースにいれ温度が一定している所がよいでしょう。
例えば冷蔵庫かな、少しまえの家具等に普通に使われておりました接着剤に含まれるホルムアルデヒドの影響からも保護されますし、机の引き出しも安全ではないものも多いようです。
人であれば、化学物質過敏症、アレルギー物質に過敏な人間でも影響を受けるのですから、

机の中でフィルムの上下がピンクに変色したものもあります。
引き出しの中で防虫剤とフィルムが同居してたりすると本当にまずいですね!
現像したフィルムは緑に変色しますので、プリントしますと、マゼンタっぽいピンク色
になります。

速やかに現像これが鉄則です。撮影後現像せずに放っておきますと潜像に影響がでてカラーバランスが崩れます。電子的なトラップと呼ばれています。その影響は保存条件と
期間によって変化します。彩度が経年変化で失われます。

その昔、旅行好きのお医者さんが中国の奥地に旅した時、現地で安く売られているフィルムを買ってきて、使い切りのカメラでフラッシュも付いていなく、二百三高地付近で買ったものだそうですが、その怪しいフィルムの場合は経験豊富な基幹ラボに現像だけをお願いしておりました。理由は、フィルムに使用されている染料やフィルム自体の安定性が分らず、現像機の薬品と機械を守るためです。
薬品メーカーの営業マンからその対処方法は聞いていました。

そこで学習した事は、樹脂のベースに乳剤は塗布されておりますが、均一ではなく、種々、雑多なゴミが乳剤に混入している状態です。工場段階でクリーンルームの作業がされていない
ナノテクというよりもミリテクという印象です。世界のフィルム事情は非常に奥が深かったです。

一般的に写真屋がゴミ焼きというのは静電気等のイタズラ 等で露光時に、その埃の影がプリント上に白い影になりゴミ焼きと言います。ポジフィルムはその逆になります。

静電気をとるという装置も以前、発売された事がありましたが、すぐに無くなりました。
現在うちでは2.5気圧のコンプレッサーで埃を飛ばしたりしております。

既製品の缶のタイプは圧力不足であったりフリーズして白くなったり、逆にトラブルになったり、どれもこれも役不足で何と言ってもECOでは無いです。

フィルム作業中は静電防止手袋がマストという事になります。