一九さん危機一髪

今だから,話せるのですが、テスト焼きマスク動作不良が発生しました。そのセットが1個だけメーカーのPCで在庫があることになっていたパーツが実際はないという事が判明しました。お先真っ暗、顔面蒼白!この夜の足取りはおもかったです。
翌日、メーカーは威信をかけパーツ取りの同型の一九さんから部品を取って送ってもらいました。有り難い!感謝!!!
そのパーツは毎朝、セットアップといって3種類のグレーを3段階光学レンズを通過させずプリントします。そのグレーを濃度計で計測し、B-0.774 G-0.774 R-0.795 のグレーのチェックをして現像機のカラーバランス・濃度のチェックを毎日欠かさずする作業です。
欠品になったパーツは宇宙飛行士の若田光一さんが上手に操作したロボットアームのような形の装置で、モーターの回転をモーターヘッドというギアの集合体でゆっくりとした動きに変速して露光台に近づき停止し、真下に用意をした印画紙に一定の間隔に露光するものです。
グレーの調子は薬液とも関係するので、露光と薬液の相対的関係があるのです。今現在その印画紙を測光をする濃度計の在庫も0です。モーターメーカーも同型のものはないようです。
銀塩写真はこんな綱渡りをして成り立っております。その後も,廃液用のホースが破け、液が流れ出したり,さんざんです。
しかし、ホースは代用出来るものがあるので何とかなるのですが、代用できなりものが在庫0というのは,本当に身を切られるようです。
印画紙も単独のペーパーセットアップをやりながら灰色のプリントを出して、1日しのいで作業しましたした。
故障したモーターとモーターヘッドも分解をし、再生させました。また明日から一九さんには頑張ってもらいます。
セットアップの印画紙中央の右寄りを測光します。

テスト焼きマスク

モーターヘッド

テスト焼きモーターとモーターヘッド

モーター