銀塩リスペクト!銀塩写真に未来はあるのか?

ネガの底力はあまりユーザーの方は意識していないとおもいます。来年富士フィルムの新しく発売されるフィルムは露出のオーバーに強いと書いてました。その辺りが興味深いのです。19さんではネガフィルムの個別のデータの調整値をノーマル・オーバー・アンダーネガの状態の設定値を入力できるように設計されています。
ネガの状態がオーバーの時、周りのネガからの影響を受けやすいと感じております。露出オーバーは補正値を入力してもドンピャは中々難しかったのです。
そこの辺りが本当に広告どおりだとありがたいですね。19さんはCDーRが焼けないのでCanonのHS-150(最大2919×1946pix)というスキャナーでCD-Rに焼いておりますが、
ネガをデジタルデータに変換するときアンダーにはめっぽうデジタルは強いのですが、露出オーバーの場合はすっ飛んでいてモニターでそこのオーバーを確認してみるとコントロールできていない色です。銀塩写真プリントの方は露出のオーバーの状態にもよりますが通常のプリント内に収まる事が多いのです。

しかし、写ルンですの様なピントの合っていない状態の露出オーバーは難しいです。5〜6段の絞り内でネガカラーは凡そ再現性がありますので魅力的です。
プリント上、全く問題なく焼けていても露出がオーバーめのネガをCD-Rにデジタル化する場合は露出オーバーには注意をした方がよいのです。それだけネガカラーがダイナミックレンジが広いと言う事です。デジカメでRAWデータが重宝がられるのと共通しております。

リバーサルフィルムをKJIでプリントしているQSS28型の特徴は詳しくはNORITSUサイトで確認して下さい。DLP方式といって130万枚16μ四方の金属ミラーの反射により3色を露光できるため1時間に2600枚L判プリントが可能というプリンターで3色を印画紙に露光してプリントしている高速プリンターです。
日々のプリント作業で今、基幹ラボ以外で銀塩写真を焼いているミニラボはのフィルム処理本数とプリント処理枚数とが一定のラインを越えてなければカラーバランスが崩れます。写真薬液と表裏一体の関係なのです。現像機の性能と処理数は個別の機械の問題なのですが、日々ドキドキの状態でプリントしているのです。スリリングな毎日という訳です。19さんでは1日L判で約500枚プリントしなければ薬液が充分な補充量に達せずカラーバランスが崩れ出すと言われています。19さんはNikonの固定焦点レンズで4PWまで焼ける機械なので薬液の升がミニラボ機では比較的大型なのです。

2008年は色々な悪い事がありました。お客様にまだフィルムを作っているの?とよく聞かれた年です。これからも来年に富士フィルムからあたらしいフィルムも発売されますから取りあえずまだ大丈夫ですと言っております。銀塩写真に、では未来があるのか?と自問自答しますとまだ大丈夫と思っております。リーマンショックでこれからは新製品のデジカメに目を向けるのではなく写真の原点回帰で見るのも良いのではないでしょうか?それはecoでもあります。3R・5Rの視点で見て下さい。相当ノーテンキで18年こんな事続けております19さんが正常に焼けるのであればこれからも銀塩リスペクトでやってゆきます。