21世紀の銀塩写真偽装?!

10分以内にある写真店の看板に銀塩を英語で訳し目立つようにPOP看板が立ちました。10年に近く前にFDIデジタルプリンターに変更し、今更という気がしますが、現代は利用者を惑わすような広告が多くなっているような気がします。Mixiでは、銀塩マニアを自称する人達がとんちんかんな話しで盛り上がっていて、ミニラボの中でどのような事が作業されているのか解らないのでしょうか。
デジタルでフィルムを日々扱う人が銀塩写真と銀写真を区別し、定義づけを明確にし、似ていて違うという事をはっきり確認してから商いをすべきであるというのが結論です。

例えば、ネガを紛失してネガからのL判の銀塩プリントだと思い数年後スキャナーでトリミングしてその銀写真を4切りにプリントしたいと考えた時、銀塩写真と銀写真とのその違いを改めて感じるだろうし、落胆するだろうと思います。裏切られたという思いが残るだろう。商いは喜んでもらって『なんぼ』です。
専門店の商いは専門性にある訳だし、全ての写真関連周辺の知識にも個人差があります。しかし写真を焼くという日々の作業まで原則が守られない事は良心があればつらい事だと思います。
専門家には説明責任があるし、専門メーカーには尚更説明責任がります。

銀塩写真のお客様でポジ好きのお客様には大伸ばしやフィルムのナチュラルな仕上がりの好きな方にはQSS29型(MLVA)機をお奨めしております。露光方式がレーザーではないのでナチュラルなプリントが得られます。KJIのリバーサルプリントはルーペで見ますと格子状の網がかかっています。

富士フィルムKODAKも数年前にリバーサル用印画紙の製造を中止してからずっとデジタル加工でありこんな事が続いております。
写真と大雑把に言っても銀塩写真も銀写真も昇華もインクジェットもサーマルプリントもピクトロも静電もゼログラフィーetcが写真という言われかたをしています。
銀塩 写真の違いを知っている人、現場の人間が正しい情報を発信しなければいけないのではと痛感します。Canon,Nikon,富士フィルム,Kodak,ノーリツ綱機 etcなどの大企業が銀塩写真の正しい定義づけで商いをしていない以上個別の写真店はもっと姑息な紛らわしい情報の発信をし続けます。
赤信号皆で渡れば怖くない!このすり替えが蔓延しています。

利用者が判断する基準は写真に仕上げるプリントの機械がフィルム専用機かデジタル加工している写真(銀写真)の機械かを問い合わせるのが1番良いのではないでしょうか。
20世紀で大凡フィルム銀塩写真を焼く19さんの同類のプロセッサーは製造しなくなって久しいのです。
10年以上が経っている訳です。10年一昔、時が経ってフィルムの利用が減少して言葉の定義だけではなく、手をこまねいている状況。パーツの在庫も無くなり先が見えず真綿で絞められている状況。すべて理解した上で自己責任で運営しています。

ただ、平成18年2月に富士フィルムのCEOの古森重隆さん名で写真店にくばられたA2ポスターに銀塩写真は、 そのすぐれた表現力・長期保存性・低廉な価格・取扱の手軽さと現像プリントのインフラが整備されている点等でデジタルに優る優位性もあり写真の原点とも言えるものです。といっております。 このインフラがたかだか2年足らずで激減という表現でも当てはまらない減少と現象をきっちり総括しておく必要があると思います。銀塩写真の歴史的文化的価値、ECOという価値観、物差し、喪失した技術、この2年間で、銀塩写真と思い込みプリント処理された銀写真の枚数、のことを考えてほしいのです。
最新型のデジタルプリンターQSS-37HDシリーズで主走査640dpi×副走査640dpi 12bitをうたっているけれども35mm用のスキャナーが3機種でていますがどれもLs600(1002×1512pix)Ls-1100(1002×1512pix)Ls-1800(1037×1565pix)の性能を見ても業界規格でずば抜けたスキャナーの性能とは思えません。150万画素程度です
それぞれ長所も短所があります。デジカメのピクセル数が上がりCCDからCMOSに移行して情報量が増している訳ですから、せめてL判でも印画紙との露光部のインターフェースを現状の300dpi~400dpiを600dpi~800dpiに上げたプロセッサーにしてもらいたいと思っているのは私だけでしょうか?それにより綺麗で長持ちするし、表面のコーティングが良いからというきっかけで写真店にお客様が戻ってくるかもしれないし、ビジネスチャンスになるのではないかと考えます。

街でこんな標語を見かけました。
一生懸命やれば知恵が出る
中途半端にやれば愚痴が出る
いい加減にやれば言い訳がでる

米国の写真関連のこんな情報がありました。

http://www.ciojp.com/contents/?id=00004880;t=0