銀塩写真の良さを問いかける写真展(ゼラチンシルバーセッション08展)について

余程、根性がすわって覚悟をきめてやらないと銀塩写真店はやっていけません。フィルムの良さを問いかけても反応は返ってきません。以前今回の写真展に参加している主催者側の写真家に写真店の現状及びフィルムを処理できる銀塩プリンターが維持できないで廃業に追い込まれていることを伝えました。
様々なマスコミ、出版社に銀塩リスペクトの写真店の実情を伝えるべく、骨を折って頂きました。しかし、反応は0社です。大量の広告を発注してくれるCanon,Nikon,ctcにもの申すような記事を書く事すら出来ない。今も昔もマスコミは堕落しているのか、公器としての役割を放棄したのかは分りませんが、怒りを覚えます。
郵政省の許認可で放送が行われているのであれば、大メーカーのデジカメCMで1番影響を受ける業態の意見広告のスペースを確保する権利を有する。と私は思っています。そうでなければ、廃業に追い込まれた写真店の経営者の骨を拾ってあげることすら出来ないのです。これも自己責任ですで括られてはかなわない。
漁師のように一斉休業騙も、写真薬品を使っていれば出来ないだろうし広告に騙されやすい国民性なのか。高画質デジタルプリントの宣伝文句だけで、皆さんそうしていますというありきたりの言葉で、検証とか、感度の問題とか、プリントサイズとか、モスキートノイズとか、プリントからの2次利用とか、空気感とか、印画紙の面質とか、鵜呑みにしてしまうのだろうか?
少し歴史を遡ると、赤信号皆で渡れば怖くない!食品を含めこの国の偽装体質が顕著になってきていると思う。写真の機械メーカーは率先してデジタルプリンターを導入すればフィルムも処理できますと当時1800万円のプリンターを売っていた訳です。フィルムをスキャナーでデジタル化してプリントした段階から純粋に銀塩写真ではなく、デジタルプリント(デジタル変換した銀写真)銀塩写真はフィルムに露光して得られる印画紙(プリント)です。写真専門店は100%承知している事実です。これもある意味偽装的で、本来公正取引委員会が指導すべき内容を含んでいると私は思います。
話しを銀塩写真の良さを問いかける写真展に戻しますと、坂本龍一さんに私は少し期待しております。理由は、マスコミ、mixiなどをとおしてPSE法を骨抜きにしてくれた功績を評価しております。例外的扱いではありましたが、ハロゲンランプ銀塩プリンター(一休さん)も危機的状況でした。あの年は精神的ダメージは大きかったと思います。
結局の所、一部の有名写真家がフィルム良いよと言ってもマーケットとして真綿で首を締め付けられる様に銀写真店はあっても銀塩写真店が全国的には数える程しかもう残っていない。という状況が問題なんです。新たなデジカメを買うより、既に持っているフィルムカメラを使えば新たなレアーメタルを代表とする地球資源を使わないで済みエコ活動になります。

フィルム一眼ですとマクロ撮影のぼけ味もいい感じで撮れますし、フィルムからのデジタル化も可能ですから、一品オークション等の撮影とかも綺麗に撮れます。フィルムはネガフィルム、ポジフィルム、の使い分けで楽しめたり、古いマニュアルフォーカスのカメラも歴史を感じます。富士フィルムは今はゼラチンの事を美容とか医療に特化しようとしておりますが、
その昔はカミオカンデで有名になった宇宙線を記録する為にゼラチンフィルムは使用されています。ゼラチンシルバーセッション08展には色々な気持ちを込めて期待をしております。
また、トイカメラに人気が集まっている様です。だったら何処の家にもあるフィルム一眼を使うと良いのにと思うのですが、こちらはファッションなんですよね!
http://vgvd.jp/vv/html/campaign/2008_toycamera/holga_01_01.htm