消費者の選択とデジタルへの変化

以前フジTVのスタッフから取材の電話を受けた事があり、下調べで、何度も電話が掛かってきました。タレント志望のプロフィール撮影の取材でした。今日は江戸東京たてもの園のロケ中で担当ADから1950年代の結婚式の記念写真を撮影してほしいという電話での依頼です。ロケの進行状況次第で色々当たっているなかでのADからの依頼なので、流れるかもしれないと直感しておりましたが、1日に3回経過の連絡で4回目は、NGの連絡でした。ドラマ専門のK放映でした。

先日1軒となりのCD屋さんが閉店するのでとご挨拶にお見えになりました。その経営者は立派な方で、地域活動をされ環境問題にも詳しく、活動しておりました。落ち着いて問題処理をする方で、いつものように落ち着き払って来られたので、何事だろうと最初は思いました。
時代が変わり音楽もダウンロードの時代に入り33年間この道一筋で来られたそうですが、レコード〜テープ〜CD〜ダウンロードと変わった為、物販としてCD屋の営業が出来なくなったという事です。独立店では東京にはこちらのお店が1店だけと聞いておりました。
アナログからデジタルで音域を740MB用にカットされ更にMP3という薄い音になり消費者がそれを認めた以上仕方がないという事でした。
前提にメーカーという存在がありますが、消費される音楽という流行歌としての音楽があり、消費者の選択したメディアの変化に対応出来ないという事。時代の変化といえばそれまでですが、お話を伺いながら、何かやるせない気持ちがしました。
高品質が残ってゆく訳でもなく、消費者の選択したものでしか生業は成立しないという現実です。銀塩写真も例外ではないという事なのです。